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純パプラール水【炎症性腸疾患】研究部会

研究名称

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)に対する、パプラールを用いた、治癒・改善の多施設共同研究

研究の概要

「パプラール」は、野口英世によって考案され、注射薬や点滴薬剤など医薬品として実用化された白金とパラジウムのコロイド溶液で、安全性と、多くの慢性疾患に対して高い効果がある事が証明されています。

様々な論文データからパプラールは、活性酸素除去能力がビタミンCの300倍以上あることが確認されています。ビタミンCは体内動態において約2時間で破壊されてしまいますが、パプラールは約23時間、一度摂取すれば効果の持続が期待されます。パプラールには白金とパラジウムが含まれており、白金は抗酸化作用に優れており、パラジウムは白金の酸化劣化を還元する作用があります。そのため、白金・パラジウムコロイド製品であるパプラールは、多くの炎症疾患、生活習慣病に効果を発揮する事が期待されています。

パプラールは現在医薬品ではなく、サプリメントとして、主に経口投与で、炎症疾患や生活習慣病などの治療や予防に用いられています。

そこで当会では、代表的な炎症性疾患であり、現在完治出来る治療方法が見つかっていない疾患である「炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)に対して、パプラールを治療素材として使用し、パプラールの持つ抗酸化力によって、体内の炎症マーカー(CRP、白血球=WBC、白血球分画、便中カルプロテクチン、など)を測定し、マーカーの改善や、疾病の治癒・改善の効果を症例の積み上げによる効果測定によって検証する、多施設共同研究を行うことにしました。

研究の背景、意義と必要性

「潰瘍性大腸炎(英: Ulcerative colitis、略: UC)」は、主に大腸粘膜に潰瘍や糜爛ができる原因不明の非特異性炎症性疾患です。クローン病(CD: Crohn’s disease)とともに炎症性腸疾患(IBD: Inflammatory bowel disease)に分類され、厚生労働省より指定される難病(旧 特定疾患)です。10歳から80代まで幅広い年齢で発症が見られ、特に10~30歳に多く見られます。米国での罹患数は約100万人。日本での発症年齢は男性で20~24歳、女性では25~29歳で最も多く、最近は40歳代から60歳代の発症例も増えています。平成25年度の患者数(医療受給者証および登録者証交付件数の合計)は約16万人で、毎年5000人程度増加しています。発症の原因は未解明ですが、清潔すぎる環境、ストレス、腸内細菌の異常(悪玉菌の増加、善玉菌の減少)、人工甘味料の影響、自己免疫反応の異常、遺伝性(家族性)、食生活の欧米化などが指摘されています。また遺伝的にはクローン病よりは関連が薄いことが報告されています。

2017年後半に、慶応大学病院などの研究で、「青黛(セイタイ)」が治療にきわめて有効であることが実証されましたが、青黛の副作用(肺動脈性肺高血圧症(難病))が厚生労働省に複数報告されており、したがって、使用に当たっては医師への相談が必要です。また、DHA、EPA(魚油)は炎症を抑制する作用があるとされていますが効果は限定的であり、過大な期待は禁物です。なお、リノール酸が多すぎると体内に炎症が起きやすいとの研究報告もあります。腸内細菌叢を改善するためにヨーグルトなどの乳酸菌やビフィズス菌 ( Bifidobacterium )含有食品の摂食を行っても大腸までは到達し難いため、大腸崩壊性カプセルにビフィズス菌を内包させた物(ビフィズス菌含有大腸崩壊性カプセル)を経口投与した結果、症状の改善が視られたとする報告があります。

クローン病(英: Crohn’s disease、略: CD)は、主として口腔から肛門までの全消化管に、非連続性の慢性肉芽腫性炎症を生じる原因不明の炎症性疾患で、厚生労働省より特定疾患に指定されています。クローン病を発症する正確なしくみは現時点では分かっていません。若年層での発症が顕著であり、欧米先進国での患者数が圧倒的に多いため、食生活の欧米化、即ち動物性蛋白質や脂質の摂取が関係しているともいわれています。

欧米では、クローン病のかかりやすさは特にNod2 (IBD1) の機能欠損多型やHLAの多型により強く影響を受けますが、日本人ではNod2との関わりは現在のところ明確ではありません。

近年、日本人クローン病とTNFSF15 (TL1A) というサイトカインの遺伝子との関連が報告されました。TL1Aは腸管の炎症に関連しているサイトカインで、クローン病の病変部での発現が増加していることがわかっていますが、これと遺伝子多型との関連についてはいまだ不明です。
現時点で有効な治療法が見つかっていないため、根治することは無く、寛解状態へ導入し維持していくことが治療目標です。そのため、日常生活を送りながらの闘病となります。

こうした状況を受けて、これら疾患を治癒・改善できる治療法が求められており、効果的な治療法を探索する必要性を強く感じます。

本研究の目的

当会では、上記の疾患に対する実際の治療の中で、様々な治療素材・研究素材を使用して、症例を積み上げる中で、これら疾患の治癒・改善に対して効果的な治療方法を見つけられるのではないかと考えています。

また、現在の標準治療と組み合わせた統合医療の推進によって、これら疾患による罹患率の減少を目指し、最終的に、完治できる治療法の確立により、世界中に存在する上記患者の救済を図ります。

研究対象者(適格条件と除外条件)

下記の条件を全て満たす患者を対象とします。

適格条件

  • 炎症性腸疾患患者(潰瘍性大腸炎、クローン病と診断を受けた患者)で、CRP0.5以上、白血球数(WBC)1万以上、またはカルプロテクチン(50.0mg/kg以上)の患者。
  • 20歳以上65歳以下の患者
  • 一般状態が良好(Performance Statusが0~2)である患者
    【参考】ECOG_のPerformance_Status_PS__C_150_0050
  • 本研究の参加にあたり十分な説明を受けた後、十分な理解の上、患者本人の自由意思による文書同意が得られた患者

除外条件

  • 本研究の研究素材に対してアレルギーの既往のある患者
  • 重篤な活動性感染症を有する患者
  • 治療を要する重篤な精神障害を有する患者
  • 酸素非投与での動脈血酸素飽和度が94%未満の患者
  • 透析を必要とする腎障害患者
  • 血清ビリルビン値正常上限1.5倍以上、血清AST・ALT正常上限2.5倍以上のいずれかに該当する肝機能障害を有する患者
  • 妊婦あるいは妊娠している可能性のある患者および授乳中の患者
  • その他、主治医が不適当と判断した患者

説明、同意取得の方法

本研究に参加する各施設の倫理審査委員会等で承認の得られた説明文書・同意文書を研究対象者に渡し、文書および口頭による十分な説明を行い、研究対象者の自由意思による同意を文書で得る。

研究の方法

  • 研究の種類・デザイン:治療の積み上げによる観察研究(症例報告=ケーススタディ)
  • 研究のアウトライン:
    (1)研究参加申込者を募集し、参加希望者に(被験者負担の)有償試験(問診、血液検査、ほか)を実施し、適格条件・除外条件を判定します。
    (2)研究対象者5名に対して、治療素材として「パプラール(5本入り12,960円)」×6箱(28日間分)をメーカーより提供し、治療を実施します。
    (3)素材の経口投与終了(4週間=28日)後、1週間以内に、血液検査(CRP、白血球数、白血球分画、カルプロテクチン、ほか)、を測定します。またCTCAE4.0による有害事象及び副作用の判定、被験者自己申告、医師所見などで、副作用の低減に関して効果測定を行います。
    (4)治療効果の判定に関しては、固定腫瘍の効果判定基準(RECIST1.1)を応用し、CR(治癒・著効)/PR(部分寛解)/SD(不変)/PD(悪化)の4段階で評価・判定し、臨床研究を完了したもののプロトコール適応不十分な症例はNE(評価不能)、プロトコール逸脱または途中脱落症例はNA(適用除外)で効果判定を行います。※NEはN数に含めますが、NAはN数に含めません。
  • 研究対象者の試験参加予定期間:1クール4週間(28日間)~12週間(84日間)で、効果を評価します。
  • 試験薬の用法・用量、投与期間投与量・投与方法および投与期間等:パプラール(5本入り12,960円)を1日1本×4週(28日)~12週(84日)、経口投与(飲用)します。
  • 試験薬の剤形・含有量、性状、包装、表示、貯法:バイアル(6ml/1バイアル)、液状
  • 併用薬(療法)に関する規定:特になし(ただし、治療中は、他の影響を排除するため、標準治療以外の予防法・健康法、他のサプリメントの飲用などはご遠慮ください。)

評価項目

  • 主要評価項目(Primary Endpoint):
    炎症性腸疾患患者(潰瘍性大腸炎、クローン病)の治癒・改善効果、炎症反応(CRP、)の低下
    →各種疾患の代表的マーカーの測定、血液検査(CRP、白血球数、白血球分画)の測定による
  • 副次的な評価項目(Secondary Outcomes、Secondary Endpoint):
    その他の改善効果
    →一般血液検査・尿検査などによる改善指標の好転、患者自己申告、医師所見、(SF36、EQ-5D)などによるQOL尺度の判定など
  • 安全性評価項目:
    (CTCE4.0に準拠して)有害事象の有無

費用負担、健康被害の補償

研究対象者による費用負担(有償):

  • 検査料・診察料など通常医療の部分は患者(研究対象者)の自己負担。
  • パイロットスタディの10例は、検査料・診察料など通常医療の部分のみ患者(研究対象者)の自己負担。
    研究素材(パプラール(5本入り12,960円)×4週(28日)間分(6箱))はメーカーより支給。
  • パイロットスタディ後の臨床は、検査料・診察料に加えて、研究素材の製品代も(研究対象者)の自己負担。
    研究素材(パプラール(5本入り12,960円)×4週(28日)間分(6箱)合計77,760円)~(パプラール(5本入り12,960円)×12週(84日)間分(17箱)220,320円)を患者負担。

本研究の期間中や終了後に何か気になる症状が現れましたら、担当医師まで申し出て下さい。金銭的な補償はありませんが、通常の診療と同様に適切に対処いたします。その際の医療費は自己負担となりますが、通常あなたが加入している健康保険が使用されますので、自費分をご負担いただくことになります。

本研究への参加を希望しない場合でも、あなたには標準的な治療法を選択する権利があります。また標準的な治療法が存在しない難治性の疾患であっても、国内外で効果や有効性が報告された治療法や臨床研究が存在する可能性もあります。詳しい情報は担当医師または事務局までお尋ねください。

研究資金源と利益相反

本研究は、研究対象者の自己負担による症例積み上げによる観察研究であり、メーカーによる研究協力費など、資金的な援助はありません。そのため利益相反に関する報告はありません。

研究組織

研究代表者 :(愛知医科大学教授)福沢嘉孝先生(愛知)
研究副代表者:(よろずクリニック院長)萬憲彰先生(鳥取)
ほか未定

研究対象者および関係者からの相談への対応(窓口)

一般社団法人 日本先進医療臨床研究会(JSCSF)パプラール研究部会
(Japan Society of Clinical Study for Frontier-Medicine(JSCSF))
【事務局】〒103-0028 東京都中央区八重洲1-8-17新槇町ビル6F
TEL:03-5542-1597 FAX:03-4333-0803(電話受付:平日10時~17時)
ホームページ:https://jscsf.org/

参考文献、参考資料

研究の注意事項

本研究に参加をご希望の方は、下記の注意事項をよくお読みの上お申込み、またはお問合せください。

  • 本研究素材は、形式上、食品及びサプリメント(=栄養補給)となりますので健康保険はききません。
  • また税法上、食品及びサプリメント購入は治療ではないため、医療費として税金控除の対象にはなりません。
  • 本研究で使用する素材は食品に分類されており、これまで健康被害の報告はありません。
  • また本研究で使用する素材は飲用によるため侵襲がなく、研究対象者に行われた治療に関する症例報告の積み上げによる観察研究であるため、臨床研究保険の適用の対象とはなりません。
  • 本臨床研究に参加希望の方は上記をご了承の上で、お問合せおよびお申込みをいただけます様、お願い申し上げます。

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