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歯科医科連携の推進

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メタボリックドミノとは?

メタボリックドミノという概念をご存知ですか?

人が、感染症以外の病気、いわゆる「非感染性疾患(Non-Communicable Diseases, NCDs)」になる際には、まず、虫歯や歯周病の放置から始まって、これが全身性の疾患の隠れた元凶となり、更に生活習慣の乱れから「肥満」を引き起こし、やがて「食後高血糖」「血圧上昇」「脂質異常」などの、いわゆるメタボリックシンドロームに発展していくことが分かっています。

そして、ドミノ倒しのように、歯周病から始まった病態は「動脈硬化」へと進み、「糖尿病」が起こり、さらに「腎臓病」「脳卒中」「心不全」「認知症」「ガン」などが引き起こされて、重大な病態へと進んでいくのです。

ちなみに、世界の死亡原因の7割を占めるのは、こうした非感染性疾患(NCDs)なので、メタボリックドミノによる連鎖的な病態進行は、おろそかにできない非常に重要な事象なのです。

このメタボリックドミノという概念は、これら非感染性疾患が、別々に進行するのではなく、それぞれが重なり、重積的に身体の中で進行するという特徴を示した点で非常に重要です。

そして、メタボリックドミノが示すもう一つの特徴が「時間」です。

最初は一個ずつ倒れる駒も、放置すると、いくつかが同時に倒れるようになり、その後は、止めることができないほどに広がっていきます。

これが、慶應義塾大学医学部内科学教室の伊藤裕教授が、2003年に世界で初めて提唱した「メタボリックドミノ」の概念です。

メタボリックドミノの概念は、その2年後、「メタボリックシンドローム」の診断基準として世界に影響を与えました。

歯科医科連携の重要性

メタボリックドミノの図を見てください。
ドミノ倒しのスタート地点に、まず「虫歯・歯周病」があります。

栄養の取り入れ口である「胃腸が大事」とは良く言われる言葉ですが、実は、栄養の入口の一番最初には、口腔があるのです。

この口腔ケアを疎かにし、虫歯や歯周病になると、大変恐ろしい事になります。
歯周病菌は血液によって全身へと流れ、さまざまな疾患のリスクを高めます。
健康な歯でよく噛んで良い食事ができること、歯周病にならないことは、健康を維持する上で、また病気や老化治療の上でも基本中の基本なのです!

また、インフルエンザやコロナの感染予防にも口腔ケアは重要視されています。

このため、当会が目指す、ガン・難病・老化を防ぎ、健康長寿・生涯現役を目指すためには、生活習慣病=メタボリックシンドロームの予防である、口腔ケアが大変重要なのです!

そして、口腔ケアと言えば、歯科医院でのクリーニングや、毎日の歯磨きや食事です。

実は、なかなか治らない糖尿病や高血圧、腎臓病など内臓疾患などには、歯周病の放置などの影響している大きいことが分かってきています。
このため、これまで内科だけで治療してもなかなか良くならない病気などでは、歯科と医科の連携によって、予防だけでなく、治療に関して大きな効果を発揮する事例が増えてきているのです。

老化予防・老化治療と歯科医科連携

また、メタボリックドミノは、抗加齢(アンチエイジング)の分野とも密接な関わりがあります。

メタボリックドミノは、諸臓器のミトコンドリアの機能異常によるものと考えられています。
つまり、ミトコンドリアを元気にすることが、健康長寿につながるということです。

ミトコンドリアの働きをコントロールし、インスリンの効き目を調節する「サーチュイン遺伝子」が発見され、抗老化物質として世間の話題を集めました。
そして、そのサーチュイン遺伝子を活性化する抗加齢物質として、NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)という成分がワシントン大学の今井真一郎博士によって発見され、現在、数多くの企業がNMNをサプリメントとして販売して世界的に注目されています。

2016年に、NMNを世界で初めて人に投与した慶應大学では、NMNが臓器全般の老化を遅延させる可能性があり、非常に優秀な成分との感触を持っているとしています。

ただし、市場に出回っているNMNは玉石混交です。
NMNは、発酵によって食品成分として高額の費用をかけて製造されるものと、化学合成によって非常に安価に、安全性を考慮せずに製造されているものがあり、サプリメントとして接種する際には注意が必要です。

当会では、NMNの数十倍ミトコンドリア活性を高め、サーチュイン遺伝子の活性も数倍高めることが実験で確かめられている、NMNの上位互換ともいうべき抗老化成分「5デアザフラビン(TND1128)」の治療研究・予防研究も始まっています。

NMNやTND1128の投与や、幹細胞治療などの老化治療が「体にいいもの、必要なものを取り入れる」という考え方であるのに対して、「悪くなったものを体から取り除く」というデトックス的な考え方も出てきています。

老化は、細胞を代謝成長させる幹細胞の不足と、損傷した細胞や老化細胞の影響の両面で進むので、もう一方の影響である、老化細胞などを取り除けば若返るだろう、という発想です。

実際にアメリカではセノリティクス薬といって老化細胞の除去を目指した薬も出て来ており、かなりいい成績の報告も出ています。
老化は病気であって治療可能という昨今の論調もこうした考えによるものです。

そして老化は、ガンや難病の発生と同じ方向の生物学的変化なので、当会では、ガンと難病と老化をなくし、健康長寿・生涯現役を実現するために、これら、必要なものを足す治療である「幹細胞治療」や、要らないものを減らす「老化細胞除去」の治療の両面に取り組んでいきます。

こうした、ガンと難病と老化に対する治療と予防を実現するために、歯科と医科の連携強化は絶対に必要だと、当会は考えています。

ぜひ、会員医師・会員歯科医師の先生方のご協力を仰ぎたく、宜しくお願い申し上げます。

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日本では腫瘍を表す表記法として固形腫瘍を意味する「癌」や、白血病やリンパ腫など血液系の腫瘍を含む「がん」などの表記が一般的ですが、当会ではこれま
で知られていなかった浸潤・転移する恐いガンと浸潤・転移をしない問題の少ないガン(欧米で「偽ガン(医学用語idle)」と呼ばれ日本で「がんもどき」と呼ばれる積極的な治療を必要とせず経過観察の対象となる腫瘍)まで含めて「ガン」という表記を使用しています。そこでこのサイトでも(「がんセンター」などの固有名詞を除き)新しい表記法である「ガン」を使って表記したいと思います。

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