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新型CTC検査(Micro流路デバイス法によるCTC検査)

検査の概要

固形腫瘍のガン細胞の表面マーカーを測定可能な新型のCTC(Circulating Tumor Cells;循環腫瘍細胞)検査として、
微小流路デバイス法によるCTC検査の受付を会員医師の医療機関向けに受託提供、受付をしています。

微小流路デバイス法CTC検査による
・白血球細胞(DAPI、CD45)マーカー測定
・原発ガン(上皮性ガン細胞:Cytokeratin)マーカー測定
・転移ガン(間葉系ガン細胞:Vimentin)マーカー測定

CTC検査とは

CTC検査は、日本以外の先進国では医療の現場で世界的に普及している血液検査です。ガン治療中またはガン発症前の検査用として、血液中を循環しているガン細胞を「直接」補足してその性質を調べる検査方法です。米国ではセルサーチ法というガン細胞にマーカー(標識=目印)を付けて、血中に流れるガン細胞を測るCTC検査がFDA(米食品医薬品局)によりガン診断に有効な血液検査として承認されています。

CTC検査は、現状5mm以上でないとガンを発見できないCTやMRIといった画像検査より早期の段階で、「微細なガン」の発見が可能であり、超早期のガン発症・再発・転移の予見に有効と考えられています。

今回、日本先進医療臨床研究会が新規受付を再開する新型CTC検査は「Micro流路デバイス法」(Microfluidic Chip)という新方式で、これまでのセルサーチ法の欠点を補うために開発された検査法です。微小流路デバイス法によるCTC検査は、米国セルシー社とジョンズ・ホプキンス医科大学、及び日本遺伝子研究所の共同研究で開発されたCTC検査で、ガン細胞にマーカーを付けず、ガン細胞を56,320個以上の微小な穴を空けたデバイスに通すことで、ガン細胞を「直接」、物理的に補足する検査方法です。

従来法との比較では、「セルサーチ法」がCTC(血中を循環するガン細胞)の捕捉率約61%のところ、「Micro流路デバイス法」では90%以上の確率でCTCを捕捉でき、
きわめて高感度であることが示されています。

ガン治療の前に、ガン表面マーカー(Vimentin)の測定を推奨

微小流路デバイス法によるCTC検査は、血中を流れるガン細胞を直接補足するので、ガン細胞の数を測るだけでなく、補足したガン細胞の表面マーカーを調べる事が可能です。これまでは手術後または細胞診といってガン組織を採取して行うしか方法がなかったガン細胞の表面マーカーの測定が、CTC検査を行う事で手術や細胞診の前に、外来で血液採取をするだけで、手軽に行う事が出来る様になりました。

CTC検査でガン細胞を補足し、ガン細胞の表面に発現しているマーカーを調べる事が出来れば、治療戦略を立てる際の有用な情報が得られます。特に、乳ガン・前立腺ガン・直腸ガンなど人の尊厳に大きく関わる部位の手術や、胃ガン・肺ガン・膵臓ガン・腎臓ガンなど術後のQOLに大きく影響する手術などの場合、多くの人が臓器を切り取る治療の選択には躊躇いがあります。また近年の研究では手術や細胞診などでガン腫瘍組織に傷をつける事で、ガン細胞が周囲に転移・拡散しやすい事が知られています。そのため手術前に有用な治療法の選択肢を提示できる可能性のあるCTC検査の普及は多くのガン患者にとって福音になると思われます。

ガン細胞は進行状況や病態などによってガン細胞表面に様々なマーカー(標識=目印)を発現しており、このマーカーを調べる事で治療に有効な多くの情報が得られます。

当会で受託しているMicro流路デバイス方式のCTC検査では、原発巣に多く発現する上皮性ガンの表面マーカーである「Cytokeratin」マーカーや、抗ガン剤や分子標的薬が効きにくい難治性ガンの最大要因である転移ガンに特徴的に発現する間葉系転移ガン細胞の「Vimentin」マーカーなどを測ります。

★Vimentin(ビメンチン)は、ガン治療研究の世界的権威である米国テキサス大学MDアンダーソンが特許を取得しているマーカーで、ガン悪性化の最大要因とも言われる転移ガンで高発現するマーカーです。ご存じの通りガンは最初に発生した原発巣から周囲組織に広がる「浸潤(しんじゅん)」や、リンパ節・他臓器への転移によって病状が進行すると、手術・放射線治療の適応ではなくなり、残る治療手段は薬物療法のみとなります。ところが、転移ガンである間葉系ガン細胞には薬物療法がほぼ効かないことが当会の研究で分かっています。そのため、間葉系ガン細胞が見つかった場合には、転移ガンに対して効果がある治療を選択することが治療効果を上げる上で必須となります。

この転移という現象に深く関わるのが「上皮間葉転換(Epithelial-Mesenchymal Transition;EMT変換)」という現象です。そしてガン細胞が移動能力を持つようになるEMT変換のプロセスにおいて、Vimentinは有効なマーカーであり、多くのガンにおいてVimentinの測定はガンの転移性の指標となっています。

CTC検査によってVimentin陽性が確認されたガンは、すでに体内で転移が始まっている可能性が高い事が分かっています。そこで手術や放射線治療と組み合わせて薬物療法や代替医療、生活習慣の改善指導などで先制医療を実施し、体内の転移ガンを早い段階から掃討するという治療戦略が立てられます。

なお、現在測定可能なガンの表面マーカーは上記の「Vimentin」マーカー以外にもいくつかあります。

例えば、「Vimentin」マーカーで転移ガンと判明した場合、次のCTC検査では「PD-L1」マーカーを追加して測り、その結果で抗PD-1抗体薬や抗PD-L1抗体薬を選択するという戦略も取れます。そして前立腺ガンマーカー「AR-V7」や、乳ガンマーカー「HER2」なども同様に、追加によるCTC検査の結果は治療戦略の重要な判定材料となります。

こうした治療戦略の決定や治療効果の測定に有用な情報が得られるガン細胞の表面マーカーを、当会では追加検査を含めて4種類(PD-L1、HER2、AR-V7、Vimentin)選択することが出来る検査が、Micro流路デバイス法によるCTC検査です。

また、臨床研究や論文報告などによって有用性が証明されたガン表面マーカーがあれば、今後も研究検査の一環として追加していく予定です。

難治性のガン治療に関しては、現在の自分自身の状態と、ガン細胞の状態を知る事が非常に重要です。その上でご自身に適合したオーダーメイドの治療法や対処法などを検討することが非常に大事です。

そこで日本先進医療臨床研究会では、難治性のガンに対して不安を感じている方たちに対して、新型の微小流路デバイス法によるCTC検査の相談窓口と受付を設置し、新型CTC検査の受診希望者に対して、会員医師の医療機関をご紹介しています。

※新型CTC検査の追加検査項目
★PD-L1マーカー:
PD-L1マーカーは、ガン細胞がリンパ球など免疫細胞からの攻撃を避けるために、ガン細胞表面に発現するマーカーです。これまでPD-L1を細胞表面に持っているガンは非常に難治性である事が知られていましたが、免疫チェックポイント阻害剤の開発によって治療効果が改善しています。このタイプのガンには抗PD-1抗体薬や抗PD-L1抗体薬が有効であるため、CTC検査の結果によってPD-L1マーカーが陽性のガンであった場合、治療前の段階で抗PD-1抗体薬や抗PD-L1抗体薬を選択するという戦略が取れます。また治療後のCTC検査は抗PD-1抗体薬または抗PD-L1抗体薬の治療効果の判定材料となります。

★AR-V7:
AR-V7マーカーが発現している前立腺ガンは抗アンドロゲン療法(エンザルタミドやアビラテロンなどの薬剤を使用した治療法)が効かない去勢抵抗性前立腺ガンである可能性が高い事が分かっています。そのためCTC検査でAR-V7陽性ガンと判明した場合、治療前から抗アンドロゲン療法以外の方法を選択するという戦略が取れます。またPD-L1マーカーを追加して測った結果によっては抗PD-1抗体薬または抗PD-L1抗体薬を選択するという戦略も取れます。なお治療後のCTC検査結果は治療効果の判定材料となります。

★HER2(ハーツ―):
HER2マーカーは乳ガン全体の約15~25%で発現しており、難治性で転移・再発が早いガンである事が知られています。しかし現在はHER2タンパクを標的とする分子標的薬(ハーセプチンなど)が登場し、治療効果が改善しています。CTC検査によってHER2陽性が確認された乳ガンに対しては高い効果が期待される分子標的薬(ハーセプチンなど)を使用するという治療戦略が取れます。またPD-L1マーカーを追加して測った結果によっては抗PD-1抗体薬または抗PD-L1抗体薬を選択するという戦略も取れます。そして前立腺ガンと同様、治療後のCTC検査結果は治療効果の判定材料となります。

本検査に関するお問い合わせ先

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【ガン/がん/癌】について

日本では腫瘍を表す表記法として固形腫瘍を意味する「癌」や、白血病やリンパ腫など血液系の腫瘍を含む「がん」などの表記が一般的ですが、当会ではこれま
で知られていなかった浸潤・転移する恐いガンと浸潤・転移をしない問題の少ないガン(欧米で「偽ガン(医学用語idle)」と呼ばれ日本で「がんもどき」と呼ばれる積極的な治療を必要とせず経過観察の対象となる腫瘍)まで含めて「ガン」という表記を使用しています。そこでこのサイトでも(「がんセンター」などの固有名詞を除き)新しい表記法である「ガン」を使って表記したいと思います。

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